Wonderful DaysⅢ【berry’s cafeバージョン】





(side:慧)


「この紅茶、美味しいねぇ……」


「だろ?」


「この、スコーンも最高!」


ちょうど、響君が持ってきてくれた紅茶を皆で飲んで寛いでいる時だった。


「もうすぐ魁達も家に着くから、皆の分も用意させておくか……」


突如、兄貴がぶっ飛び発言をかましてくる。


「えっ!? 魁君、今日イギリスから戻ってくるの!?」


「あぁ。さっき、連絡があった」


「連絡があったって……随分、帰ってくるの早くない? まだ、年越してないよ?」


「そうだな」


「……………………」


そうだなって……兄貴は、何でそんなに落ち着いてるのさ?


「魁君が、マークさんに追い返されたんじゃないのかとか思わないわけ?」


「追い返される? マリアちゃんも一緒に帰ってくるんだから、問題無かったんじゃないか?」


「えっ!? マリアちゃんも一緒なの!?」


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