Wonderful DaysⅢ【berry’s cafeバージョン】
マーク兄さんの怒った顔を思い出して、未だに心臓がばくばくしてる私。
気持ちを落ち着かせようと、ベッド脇のテーブルに用意された紅茶に手を伸ばす。
「遅刻しないように起きれたけど……これじゃあ、いつか心臓が止まっちゃうかもしれない」
出来れば、明日から違う方法で起こしてほしいな……。
そう切に願いながら、香り高い紅茶を一口含んだ。
「…………着替えよ……」
ホッと息を吐いて、身支度を整える。
「おはよう、マリア」
ダイニングに顔を出せば、朝から笑顔が眩しい修さんに迎えられて
「おはようございます、修さん」
「新学期から遅刻するわけにはいかないから、早く食べてね」
「はい」
今日も美味しい朝ごはん。