氷と魔女《specialstory 完結》
寮から出た所から、学校までの景色。

新鮮で面白かった。


私たちがいる特別寮の100mぐらい隣に、2年生の特別寮があって、さらに100m先ぐらいに3年生の特別寮があった。


みんなと楽しく喋るのも新鮮で楽しかった。

まぁ、私は聞き役なんだけれども…



「あ、もう着くよ」


夢奈が上を見ながら言った。

夢奈の目線に誘われて見て見ると、ナリメリアがあった。


「あっという間なんだね、本当に」

「うん。特別寮は本当特別近いから」


多分まだ8時すぎぐらいなんだよね。

ま、今日はもともと早く行こっかな〜と思ってたし、いいけど。




相変わらず威厳を持つ校門をくぐる。


「久しぶりにちゃんと見たな、この学校」

「空移動じゃあっという間だしな」

「うん、ほんとにそ………」


「「「「キャアアアアアアアアア‼︎‼︎‼︎」」」」


「へ⁉︎」


思わず間抜けな声を出す。


私の間抜けな声も、あり得ない程の声量の叫び声でかき消された…



「夢奈ちゃーーん!」
「吟!こっち向いてー!」
「大樹君、おはよー!」
「冷夜様………最高」


なんですかこのファンクラブ的な人たちは。
見た感じ、1年生だけじゃないよね…?


「え、ちょっと待って。一緒にいる銀髪の子誰?」
「あの子ってもしかして……」


あ、もしかして私ですか。

視界に入れなくて結構です!お願いだから、視界に入れないで!

「キャアアアアアアア‼︎‼︎‼︎‼︎」
「ウオオオオオオオオ‼︎‼︎‼︎‼︎」

今度は女子だけじゃなくて男子の野太い声も聞こえましたよ⁉︎


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