ONLY YOU~愛さずにはいられない~Episode.0~
閉店30分前に『帝都百貨店』に滑り込んだ。

「これなんてどう?」
お父さんの言う通り、相良さんはセンスがいい。

「でも・・・高校生の私には・・・」

キャメル色の総レースのワンピース。
カラダのラインに沿った感じの雰囲気。

ネックラインとウエストラインの飾りに付いたパールが可愛かった。

「大丈夫よ。大丈夫。香波ちゃん、可愛いから…何でも似合うわ」

相良さんに諭され、私は試着室に入った。

制服を脱ぎ、相良さんの選んだワンピースに身を包んだ。


「キャメルもいいけど…秋らしく、ワインレッドにしようか?」

相良さんは次の試着用のワンピースがは持っていた。

「次、これ着て。香波ちゃん」

私は相良さんの着せ替え人形になった。
最終的にはワインレッドのAラインワンピースに決定。大ぶりのアクセサリーや踵のある黒のパンプスも併せて、相良さんが買ってくれた。

「いいんですか?こんな高い物を頂いて・・・」

「何言ってんの??私たち、家族なるんだから・・・遠慮しないの。香波ちゃんの姿見て、みんな驚くわよ」

自分でも鏡見て、思わずスマホで撮ってしまった。
信吾さんたちが見たら・・・さぞかし驚くと思う。


でも、私のドレスアップを一番見てもらいたいのは康秋君なんだけどね・・・

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