ONLY YOU~愛さずにはいられない~Episode.0~
私が彼を買い物に付き合わせたりしたから、時間をロスしてしまったんだ。
何だか悪い気がした。

「ゴメンね・・・」

「何で、香波が謝るんだ?」


「だって・・・」

「話はおしまい。俺は腹減ってんだよ・・・飯食わせろっ」


「そうだ。私のメインディッシュあげる」

「いいのか?」

「うん。私にはたっぷり時間あるから・・・」

分刻みのスケジュールで仕事をこなしていく多忙な康秋君。

彼には何よりも時間が大切なんだと感じてしまった。


「じゃ遠慮なく・・・」

私用に運ばれてきた牛ヒレ肉のトリュフとバルサミコソース添えを彼に譲った。


「美味い」

彼はナイフとフォークで切り分け、口に運ぶ。

「正月はハワイで挙式するらしいけど・・・康秋お前のスケジュールはどうなっている?」
相良先生が康秋君に問いただした。
「・・・迫田さんに訊いてみないと分からない」

「お父さんと相良さん、結婚式するの?」

「ええ~今まで一度も挙式していないの。この私に今更、ウエディングドレスは似合わないと思うけど・・・」


「大丈夫です。似合うと思います。ねぇ~お父さん」

「ああ~俺もタキシード着る為にお腹引っ込めないといけないな・・・」

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