ONLY YOU~愛さずにはいられない~Episode.0~
「今日はいつまでいられるの?」

「午後までかな」

「そうなんだ・・・」

「だから、準備は手伝えない」

「忙しいもんね・・・」

テレビや雑誌を見れば分かる。
ツアーで全国を回りながら、来年一臂からはミュージカル「オペラ座の怪人」の舞台に天城康雅として立つ。
周りの目もあるし、会話が続かない。

10分間の休み時間なんてあっという間。
もどかしい思いを抱きながら、授業が始まる。


私のノートを早速活用し、授業を受ける康秋君。

「後夜祭って・・・仮装パーティらしいな・・・」

彼が小声で話しかけて来た。

「そうだけど・・・」

「仮装ってなんでもいいのか?」

「いいと思う・・・」

「お前は何するの?」

「別に…魔女だけど・・・」

「ふうん。じゃ俺は怪人になるよ」

「えっ?」

「楽しみしとけよ」
彼は両端の口角を上げて不敵な笑みを浮かべた。

ーーーーー康秋君参加できるの?



「大丈夫なの?」

「ノートくれたご褒美だよ」

「・・・」



< 90 / 142 >

この作品をシェア

pagetop