不道徳でも愛してる2〜もうひとつの愛のカタチ〜【短編:完結】

燎次社長が夫に許可を取った事を

別に疑ってるんじゃない。


秘書時代から夫が

毎日帰りが遅いのはわかっているし

病院の隣の空地に

新しくデイサービスセンターを

開設させる計画もあるから

なおさら忙しいのもわかってる。


だから、今夜はその関係の接待で

遅くなる事も別に間違っていない。


それに私も

閉じこもっていた時から

夫婦の会話が少なくなり

近頃の私が心を許せて話せていたのは

江奈美だけだったから

社長が同い年だと知って

小・中学校時代の

クラスメイトだった子と

社長が同じ高校だった事がわかって

共通点のある話が出来るのも楽しいし

家でひとりご飯食べるよりは

気が晴れるし

社長は美味しい店を

たくさん知ってるから

食事が嫌とかじゃない。


…ただ私が不安なのは

妻帯者の社長が私と食事をして

奥さんは何とも思わないのか

嫌がったりしてないのか

寂しく思わないのかと思う事。



そして

私の気持ちが

コントロール出来なくなる日が

いつか来るじゃないかと

怖くなる時がある。





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