トキトメ
~律子side~
「律ちゃん、ポテトサラダ隣りにおすそ分けして来るよ」
「たくさん出来たのねー」
「うん」
「お味噌汁とか、注いでてもらえるかなー?」
「OK」
彼は、出来立てのサラダをタッパに詰めると玄関を出た。
私はその間に温め直したお味噌汁を食卓に運んだ。
「わっ、カレイの煮付け美味しそう・・・」
お腹がぎゅるりと音を立てた。
彼が戻って来た。
手には、うちのものではないタッパが握られていた。
「それ、何?」
「崎田さんからもらった。田舎のお母さんが漬けたんだって」
「キムチ?」
「うん。今日は、律ちゃんのお漬物切ったから、これは明日にしよう。冷蔵庫に入れてくるよ」
「待って。両方食べましょう」
「そう? それじゃ」
そう言うと、彼はタッパを食卓に乗せた。