プリキス!!
でもとにもかくにも……
「東麻君は変な人だ。」
「……喧嘩売ってる?」
「あ、今声に出てた?」
そう言えば、東麻君は大きなため息を一つついて、ずるずるとその場にしゃがみこんだ。
……もしかして具合悪いのかな。
移しちゃったかな。
「……具合悪いの?」
私は東麻君の目線に合うようにしゃがみこみ、彼の額を触った。
「熱くは……ない。」
あ、でも熱がある私と比べたところで東麻君の熱は測れないか。
「やっぱり原始的な測り方じゃなくて、きちんと体温計で測った方がいいよ。」
文明の利器は最強だね。
「……やっぱり君馬鹿だね……。」
「わっ……!」
東麻君は額を触っていた私の手を掴んで力を加えたため、その勢いでそのまま私は押し倒されてしまった。
「本当調子狂うなぁ。さっきのは呆れた溜息だったんだよ。」
「あ、そうだったんですか……。ところで東麻君、ちょっと重い。」
「当たり前でしょ?僕の分の体重が初伊ちゃんにかかってるんだから。」
「そうじゃなくて、降りてって事だって。……てか近い!」
東麻君の前髪は意外に長いようで、私のまつげに髪が当たっていてくすぐったい。
「ねぇ!本当に退いてって………ば……。」
金髪に隠されて少しだけ見えている東麻君の目は驚く程冷めきっていて、私は言葉を続けることが出来なかった。