最初で最後のラブレター






キュッキュッと丁寧に鳴り響く




私の足音








そこに





あ〜来た。





「こーおー!!!!
会いたかったよぉおおっ!!!」



朝にしてはうるさすぎるその声に振り向く





いや振り向くも何も



その声の主はもぉ既に私の真後ろで






だいぶ!!!





「ぉっわ!」




そして私は振り向いたのに


すごい勢いで背後から抱きつかれたため






首が痛い。






「もぉ!景子ちゃん
女の子何だからもっとこぉ、おしとやかにできないの!?」






この子は



坂口 景子ちゃん


私と同じ学年の同じクラス

くるみ色の胸まであるふわふわセミロング

毛先は軽く内巻きで前髪パッツン

お目目もくりくりでまつ毛も フランス人形のように長い。

唇もぷるっと形がよく頬ともに血色がいい





まぁいわゆる


可愛いってやつです。






「だってだってぇ〜
土日 幸に会えなかったから寂しかったんだもん」




充電中ー♡とか言ってさらに抱きしめる。





あぁ、今が秋でよかった



夏だった暑くてしょうがないよなんで
しょうも無い事を考えた。


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