暴走族に恋した私


とにかく、カバンを置こう・・・。




あっ、机がなくなってるから鞄を掛けることができなかったんだった。




それに私って、どこで授業を受けるんだろう?




もしかして、床に座って授業を受けるのかな?




私はもともと机が置かれていた場所に、膝を抱えて座り込んだ。




しばらくして、私は思わず笑いがこぼれた。





「ふっふっ。」





こう座って、授業を受けるんだ。



なんて、バカなことしないよ・・・。



流石の私でも、こんなの恥ずかしいに決まってるよ。






涙がつぅっと通った気がした。



怒りや嫉妬や失望感やそんな負の感情ばかりが、溢れる。



もう疲れたよ、訳わからず傷つけられるのも。



皆と居れないのも。



沢山の感情が入り混じって、私はずっと涙をこぼした。



今までの事を吐き出すように、ずっと涙をこぼした。

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