教室で愛を叫ぶ

教室で怒鳴られます










「みーみぃっ!」







夏穂が満面の笑みで私を手招きする。








「なーに?」









ちょいちょい、と言われたので後ろの席の夏穂の口元に耳を寄せた。









「あのさ、美海って今日の放課後暇?」








……今日?








あー、暇じゃないこともないけど。








ただ一人暮らしをしてる大学生の姉が帰ってくるだけだ。








でも頻繁に帰ってくるし、別に私が一日ぐらいいなくても大丈夫だろう。









「暇だよー。どしたの?」








「あのさ合コンの数合わせ頼んでいい?」








……へ。








思わず間抜け顔になってしまった。










「……ごめん、私先生一筋だから無理」









もちろん即答で断るのみ。








「数合わせなんだから大丈夫ー!なんかダメになった子が出ちゃって。他の子にも聞いてみたんだけどみんなダメだって言うからぁ……」





 




いや、まず私合コンとか行ったことないし。








でも………。







 


まぁ、どうせ一度ぐらいならそんなところに行ってみたいという好奇心もある。









「……まぁ、数合わせならいいよ。仕方ないし」








こう言うと夏穂は満面の笑みになって。









「ありがとーっ!助かった!美海はただ笑っとけば全然おっけーだから!」









そういえば、夏穂。








あなた最近年上の彼が出来たって騒いでなかったっけ。









その疑問を口にすると、とっくの昔に別れたよ?と満面の笑みで言われてしまった。









夏穂はかなり、恋多き女だ。









ビッチと言えば本人はかなりの密度の高い絡み方をしてくるから、それを言うのだけはタブーだけれども。



































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