恋愛応援部

4

本当はこの時築いていたのかもしれない。
それは柳君が優しいからか、それとも引かれる者があったからか……。
恋なんて結末が見えてるのに、どうして人は恋を求めるのだろう?
花はいつか枯れる、その時私は無性に悲しさを覚えるんだ。
「花さん、貴方達は本当に花を咲かしたいの?枯れるという結末が見えているのに……」
わからなくなった心が乱れて、無償の悔しさの悲しさ、そして愛おしさがジーンと心からわき出してくる。
止めることのできない噴水かのように。
私はいつか枯れる、わたってるでも、咲かしたい咲かしたい花がある。
決意、それは私にとって誰かを傷つけることでもあった。



俺が日崎達のことろへ戻ると、日崎が俺に声をかけてきた。
「遅かったな柳」
「んー少し話したら遅くなった……」
すると日崎はムッとした顔で俺をにらんだ。
「そんなーひざっち怖い顔しないでさー」
俺は日崎の背中を押して教室へと足を向かわせた。
「やめてくれよ!柳!」
「さーさー行こう行こう……」
その時俺はある悩みを抱えていた。皆は恋愛へと足を進めていると言うのに。
俺はどうしていつまでも、いつまでも……。
もう三ヶ月も経とうとしていた。まだ忘れる事の出来ない愛をどう叶えると言うんだろうか?



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