志ーこころー 【前編】─完─
地獄に仏とはまさにこのこと
あたしは梢さんの胸に飛び込んだ
梢「どないしはったん?!」
返事の代わりに、あたしは泣いた
そんなあたしを見て梢さんはびっくりしていたけれど、あたしを両手で包み込んで
梢「大丈夫や、大丈夫…………。あたしはあんさんの味方や。安心しぃ……」
そう言って、背中を摩ってくれた
顔に張り付いた書物が涙で濡れるのもお構いなしに、あたしはワンワンないた