はじまりはあの時から。
「今日は楽しかったね!



ありがとう!」




「俺も楽しかった





また来ような?」




「もちろん!」




…そろそろ頂上だな




「なあ、らら、目つぶって、10数えて」




「え?わかった」



「いーち、にー、さーん、しー、ごー、ろーく、しーち、はーち、きゅーう、じゅ…




10の掛け声とともにららの唇に自分の唇を重ねた。



唇を離せば、真っ赤な顔のらら。




「か、か、魁斗


びっくりするじゃん」



照れを隠すかのように俯むくらら



かわいいやつ





観覧車をおりた俺たちは、遊園地をでて、駅に向かった





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