中距離恋愛
ビックリして私を見る大地さん。
「夏帆。
今夜、覚えておけよ」
そう言うと、また目を閉じた。

あーあ。
私、何してるんだろう?大地さんのこと、煽っちゃった…



そのまま大地さんは寝てしまった。
昨日も仕事だった彼。
鉄加工の仕事は、かなり体力を使うらしい。
バスケで鍛えていたと言っても、使う筋肉が違うだろう。
そんな中、私を助手席に乗せて、2時間近く運転したのだから、疲れるのは当然だろう。
無理して、この花火大会に連れて来てくれたこと、ありがたく思う。
そんな大地さんに私が出来るお礼は、彼の願いを叶えてあげること。

あれからずっと考えて、ちゃんと覚悟して、大地さんと泊まりにきた。
初めてが大地さんなら後悔しない。

「うーん」
小さく寝返りをうった大地さんが目を覚ました。辺りをキョロキョロ見回し、私の姿を確認して微笑んでくれる。

「おはよう大地さん」
声をかけると、
「ごめんな夏帆。
横になるだけのつもりが、マジで寝ちまった」
照れたように答えてくれた。

< 77 / 317 >

この作品をシェア

pagetop