中距離恋愛
その直後、

パンパンパンパン

と音がして、空に赤や黄色·オレンジ·青·みどり色の線が走る。

「うわぁ~、キレイ!」
「ママ。花火あがったよ」
「ねぇ。あれ、ミッキーマウスだよ」
会場は一気に興奮する。
私もその1人。
大地さんと手を繋いだまま見上げた空は、何色にも輝いて、私を楽しませてくれる。
500発の花火があがる20分間、私は空を見上げたままだった。
最後、20連発が終わると

『△△の花火大会は、ただいまをもちまして終了となります。
みなさま、お帰りの際はどうぞ安全運転でお帰りくださいませ』
とアナウンスが流れた。

「夏帆、行くか」
大地さんが私の手を繋いだまま立ち上がる。
私も立ち上がり、大地さんについてホテルまで歩き出した。

「夕飯どうする?」
大地さんに聞かれ、
「んー、ごめんなさい。
私、あんまりお腹すいてない」
素直に答えた。
これからのことに対する緊張で、正直、ご飯どころではない!
さっきのから揚げやタコ焼きは、大地さんが1人で食べた。
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