CHECKMATE


千葉が再びファイルに視線を落とした。

何故なら、ファイルにはまだ続きのページが存在しているからだ。
緊張しながらもページを捲り、記載事項に目を通していると。

「そしてこれは、君に課せられたもう1つの任務だ」
「………?」

千葉の手元にもう1冊のファイルが差し出された。
表紙には『14115』と記されている。

千葉はその数字を見ても思い当たる節は無く、何を意味しているのかさえ分からなかった。

再度了承を得た上で中を確認すると、そこには目を疑うような事柄が記されていた。

「こっ、この……女性………」
「ん?………知っているのかね?」
「あ、いえ……知っているという程の事ではないのですが、昨日偶然にも街中で、意識不明の女性の人命救助に立ち会いました」
「……そうか、そんな事が……」

千葉が手にしているファイルには『東 夏桜』という女性の個人データが記されていた。

しかも、その彼女の経歴が理解出来る範疇を軽く超えていたのである。

「ふ、副総監。………これは本当ですか?」
「ん?……あぁ、全て事実だ」

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