CHECKMATE


ゆっくりと腰を上げ、凛然とした表情でソファの横に立った副総監。
この状況下でのその行動は、暗黙の了解とも言える。

千葉は素早く立ち上がり、副総監の前で姿勢を正した。
踵は綺麗に揃えられ、口元はギュッと固く閉ざされ、瞳は一点を見つめ、ビシッと決められた敬礼の姿勢。

副総監はそんな千葉を見据え、一瞬であるが敬礼をした。
そして、射るような鋭い視線を浴びせながら……。

「千葉一輝警視、本日**年10月20日を以て、特殊捜査チーム『S』の指揮官の任を命ずる。更に、身柄の安全確保を最重要事項とし、特別研究員『東 夏桜』の極秘護衛の任を命ずる」
「はいっ!全力で職務を全うする所存です」
「…………直れ」
「……失礼します」

副総監から敬礼を解く合図を貰い、待機の姿勢を取る千葉。
その瞳には闘志のような炎が宿っている。


かくして、一連の流れによって千葉は極秘任務を賜ったのである。


その後は任務の詳細を確認し、この日、特殊チーム『S』を始動する事となった。

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