CHECKMATE
店からかなり離れた路地裏の一角。
千葉達が待機しているワゴン車に水島と三國が合流した。
「お疲れさん」
「お疲れ様です」
「どうだ?手応えは……」
「はい、多分イケると思います」
「……そうか」
「やはり班長が言うように、俺が大金をチラつかせただけで直ぐに食いついて来ましたから。な?三國」
「はい、俺も最初は半信半疑でしたが、額が額なんで向こうも目の色変えてた感じでした」
「フッ」
千葉は、水島と三國に現金300万円を持たせていた。
今時、支払いはカードが主流の時代だが、それではこちらの計画が中々先に進まない。
水島にはIT企業の社長になりすまして貰い、得意分野のうんちくを語らせた。
しかも、初入店にもかかわらず、現金でポンと300万円を軽々出させ、女に好意を寄せている風を装わせていた。
三國はそんな水島の秘書役を装わせ、時折、腕時計で画像を送らせたり、席を外させ千葉と連絡を取り合っていた。
そんな計画であったが、まさか初日から女が食いついて来るとは……。
さすがの千葉もそれには少し驚き、水島の肩を優しく叩く。
「この後も頼むな、水島」
「はい、任せて下さい!!」