CHECKMATE
『Ⅹデー』当日、15時10分。
エトワールホテルの7階のとある1室。
「倉賀野、どうだ?」
「はい、万全です」
室内のあちこちに超小型カメラ等を仕込ませた倉賀野。
予定時刻の17時30分までに最終チェックをする事になっていた。
―――3日前。
千葉と夏桜がホテルで夕食を摂った晩。
千葉はホテル支配人に捜査協力を依頼していた。
予め、警視監からも要請の連絡を入れて貰っていた為、事前の手配は問題なく処理できた。
水島が江藤美穂を誘導するのは『725』号室。
フロアの角部屋にあたり、逃走口を予め塞ぐようにしてある。
そして、支配人の計らいで、この日の7階全室の利用者はゼロ。
要するに、今回の作戦の為、7階を明け渡して貰った事になる。
そして、その隣の部屋では千葉率いるチーム『S』のメンバーが集結していた。
「猛、いいか?グニゴム(人質)が最優先だからな?」
「解ってますって」
「照さん、猛をお願いします」
「あいよ」
千葉は心配そうに帯革姿(警棒や拳銃を吊るすベルト姿)の剣持を見据えていた。