泣きたい夜には…~Shingo~



「院長、申し訳ございません。私には付き合っている女性がいます。彼女以外考えられません。

今ここでお嬢さんとのお話をお断りして仕事の話を白紙に戻すと言うのでしたら仕方がありません。

私のような者に目を掛けて下さって本当にありがとうございました」


ほんの一瞬だったがいい夢を見させてもらった。


それだけで十分だ。


やはり俺にはMRが合っているのかも。


そう自分の納得させ、ゆっくりと立ち上がり、襖を開けた。


頭を下げ、


「失礼します」


出て行こうとすると、


「待ちなさい、私は公私混同するほど小さい男ではないぞ」


院長の声に止められた。


「私を見くびってもらっては困る」


そう言うと、院長は苦笑した。


「よく考えてごらん?

キミは彼女のために仕事のチャンスを潰してしまうのか?

それだけの価値が彼女にはあるのか?」


院長が揺さぶりをかけてきた。



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