Queen of the Night
「ほら、次。」


そうアルヴィスに促されてるのは
あの赤髪の少女。


「…シェリー。」


素っ気なく自己紹介する赤髪の少女シェリー。


『……お願いします。』


「じゃ部屋に案内するから。」


アルヴィスはそうあたしに言い、そのあとをついていく。


「さぁ、ここがリディアの部屋。」


案内されたのは、ゲストルーム。

あたしは中に入り、アルヴィスに尋ねる。


『…刻印の消し方は?』


「教えるさ。
だけど、もう少し待って欲しい。
俺たちは各国を旅しながらサーカスをしてるんだ。
急に刻印を消せる者のところに行けば、他の仲間に不信がられる。」


『…本当にその人に合わせてくれるんですか?』


あたしはアルヴィスを問いかける。

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