Queen of the Night
episode3 悲しき過去と少女

サーカスの仕事

あれから数日後。

あたしたちは場所を移動し、隣国の
【クローディア国】に来ていた。



「どーぞー!
サーカス団がこの町にやってきました!」


「是非、来てくださーい!」


3日後の開演に向けてチラシを配る。
元気よく配るレン。
可憐な衣装をきて配るシェリー。

そしてあたしは、シェリーと色違いの服をきてチラシを配る。


『…よろしくお願いします。』


「……ちょっと、やる気あるの?」


シェリーがあたしのところに来る。


「そんな仏頂面だったら、誰も来るわけないでしょ!
チラシも全部配らなきゃならないのに、
全然配れて…」


シェリーはそう言うが、あたしの配ったチラシはあと数枚ほどしか残っていない。


「お姉さん、すごい!
もうそんなに配ったんだ!」


レンが笑顔で駆け寄ってくる。
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