Queen of the Night
『離して!』


あたしは男の腹を蹴る。


「っ!!」


痛がる男。


「くそ、この女!
お前たち!」


すると、残りの男たちが同時にあたしの背後に回り身動きが取れないように押さえつける。


『離して!離してください!
サラ!サラ、助けて!』


あたしはサラの名を呼ぶ。
すると、サラは慌てる様子もなく
むしろ、笑ながら部屋に入ってきた。


「ふふ。いい気味。」


サラはあたしが蹴った男のところで立ち止まる。

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