黄昏に香る音色 2
「お前は、これからどうしたいんだ?」

男の質問に、ティアは微笑を浮かべ、

「別に、何もないわ…人が狂うのも見るのも、飽きたし…」

「俺は飽きてないぜ」

「ジャック。あなたこそ、何をしたいの」

「金だ」

ジャックはニヤッと笑う。

そんなジャックを、冷静に見つめるティア。

「KKは金になる!これからな!CDを出せば、必ず売れる。ライブをやれば、中毒者続出だ!」

ジャックは、笑いが止まらない。

ティアは、タバコを途中で、ディスク上の皿にねじ込むと、歩きだした。

そのまま、ドアに向かうティア。

「どこにいく」

ティアは、ジャックの方に振り向き、

「部屋に戻って、寝るだけよ」

ティアは外に出ると、廊下を歩き出した。


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