黄昏に香る音色 2
大事なのは…
「本田先生がいない?」

優一は授業を終え、職員室にもどった瞬間に、他の先生からきかされた。

「さっきの授業…教室に来なかったらしいわ」

隣の席の、先生が教えてくれた。

「授業がなかった先生方が、探したんですけど…まだ見つからないそうなんです」

そうこうしているうちに、休み時間は終わり、次の授業が始まる。

優一には、授業があった。

嫌な胸騒ぎを感じながらも、授業があるクラスに向かった。

< 377 / 539 >

この作品をシェア

pagetop