黄昏に香る音色 2
「いえ…ただ…」

ジュリアはいたずらぽく、

エドワードを見、

「プレジデントには…クリスティーナの方が、よかったのではと…」

「ああ…」

エドワードは驚き、思わず口ごもり、

咳払いをすると、

ジュリアの顔を見、

「彼女は…残念なことになった。お悔やみ申し上げる。だが…」

エドワードは、握手をとくと、

「私は…あの声に、魅力されたんだ…」

エドワードの言葉に、

ジュリアは微笑んだ。

ティアは、2人をじっと見ている。

「プレジデント」

側近らしき人物が、エドワードに耳打ちした。

「わかった」

側近に、頷くと、

ジュリアにまた笑顔を向け、

「あなたの歌。楽しみにしています」

ジュリアはさらに微笑み、

「マリリン・モンローのように、歌います」

それを聞いて、

エドワードは、

「それは、やめてくれ。スキャンダルは困る」

ウィンクした。



そして、エドワードは挨拶の為、ステージに上がった。
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