黄昏に香る音色 2
エドワードの挨拶の後、

しばらくしてから、

司会にコールされ、

ジュリアは、ステージに上がる。

階段を上がるジュリアの視線が、

ステージの一番前のテーブルにいるエドワードをとらえる。

ジュリアはずっと、エドワードを見つめている。


静かに…演奏が始まり、ジュリアは歌い始める…

運命の歌を。

ティアは、グラスの中のワインを飲み干し、

そして…

口元を緩めた。

< 432 / 539 >

この作品をシェア

pagetop