天空のエトランゼ{Spear Of Thunder}
「この程度の炎を!すぐに解いてやるわ」

空中でもがくステイタスに、僕は顔を上げ、にっと笑った。

「いいんだよ。お前の動きを、少しだけ…止めれたらね」

槍タイプのチェンジ・ザ・ハートを、コンクリートの床から引っこ抜くと、

一回転させ、

ステイタスの胸元に、先端を向けた。

いつのまにか、チェンジ・ザ・ハートは、長い銃口に変わっていた。

バスターモード。

赤星専用の攻撃モードだ。

「き、きさま…」

ステイタスの顔色が変わる。

「ファイヤー!」

僕は、引き金を弾いた。

「人間如きに…我が…」

銃口から、天に向けて、
炎の火柱が上がった。

ステイタスは一瞬にして、

蒸発した。

火柱は、雷雲を突き抜け、結界すらも貫いた。


遠くから、もしその火柱を見たならば…人は、何を思っただろうか。

この世の終わりを、感じたかもしれない。



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