天空のエトランゼ{Spear Of Thunder}
「駄目だ!アルテミア!」
もう止める方法は、一つしかない。
「モード・チェン」
アルテミアと変わろうとして、叫んだ僕の言葉を言い終わらない内に、
「う」
アルテミアは、体を九の字に曲げ、脇に挟んでいたチェンジ・ザ・ハートを落とした。
地面に転がるチェンジ・ザ・ハート。
ジュリアンの膝蹴りが、アルテミアの腹に叩き込まれていた。
そのまま、前に崩れ落ちるアルテミア。
「モード・チェンジ!」
僕は、もう一度叫んだ。
倒れているところで、アルテミアと変わった僕の視線の隅に、ジュリアンの顔が一瞬映った。
ほんの一瞬だったけど、ジュリアンの瞳を覗くことができた。
変わったばかりの僕に、膝蹴りの衝撃が伝わってきた。痛さに、顔をしかめながらも、僕ははっきりと、ジュリアンの瞳の奥を確認できた。
(泣いている…)
相変わらず目は血走り、狂ったように、殺す殺すと呟いているが…。
(違う…この人は…)
「くそ」
僕は痛みをこらえて、倒れる瞬間、両手を地面につけた。
そして、必死に顔を上げ、そのまま立ち上がろうとした。
正面に、車椅子の少年がいた。
少年は首を傾げ、事態を理解していないようだ。
「いたぞ!」
少年の後ろの扉が開き、病院内から、警備隊が飛び出してきた。
もう止める方法は、一つしかない。
「モード・チェン」
アルテミアと変わろうとして、叫んだ僕の言葉を言い終わらない内に、
「う」
アルテミアは、体を九の字に曲げ、脇に挟んでいたチェンジ・ザ・ハートを落とした。
地面に転がるチェンジ・ザ・ハート。
ジュリアンの膝蹴りが、アルテミアの腹に叩き込まれていた。
そのまま、前に崩れ落ちるアルテミア。
「モード・チェンジ!」
僕は、もう一度叫んだ。
倒れているところで、アルテミアと変わった僕の視線の隅に、ジュリアンの顔が一瞬映った。
ほんの一瞬だったけど、ジュリアンの瞳を覗くことができた。
変わったばかりの僕に、膝蹴りの衝撃が伝わってきた。痛さに、顔をしかめながらも、僕ははっきりと、ジュリアンの瞳の奥を確認できた。
(泣いている…)
相変わらず目は血走り、狂ったように、殺す殺すと呟いているが…。
(違う…この人は…)
「くそ」
僕は痛みをこらえて、倒れる瞬間、両手を地面につけた。
そして、必死に顔を上げ、そのまま立ち上がろうとした。
正面に、車椅子の少年がいた。
少年は首を傾げ、事態を理解していないようだ。
「いたぞ!」
少年の後ろの扉が開き、病院内から、警備隊が飛び出してきた。