天空のエトランゼ{Spear Of Thunder}
ダラスの額に、冷や汗が流れた。
世界には、七匹のドラゴンの王というべき竜がいる。
レインボーといわれる竜一匹一匹は、一国の軍隊の兵力に、匹敵すると言われていた。
黒竜は、その漆黒の色から呼ばれているが…本当は、真っ赤に燃えている体が、熱過ぎて、黒くなっているのだ。マグマから生まれ、マグマでできているといわれる体は…
ドラゴンキラーで、どうこうできるレベルではない。
「絶対零度で、冷やします」
人面鳥がいなくなった為、町の各場所で戦っていた守備隊が、ダラスの周りに集結する。
白いマントに、杖を持った魔法使いが、二十人。杖を黒竜に向けると、
「デカブツだ!絶対に当てろ」
一斉に、氷結系の魔法を発動させた。
「すべてのポイントを使え!」
吹雪のように、発生した冷気は、黒竜の頭と首辺りを狙う。
しかし、冷気は、黒竜に当たることなく、途中で透明な壁に跳ね返され、放った術者自身を、凍らせた。
「魔法障壁…バリアか」
ダラス達は、何とか四方に飛び避けた為、凍ることはなかった。
だが、ほっとする暇もない。
黒竜は、大きく口を開けた。
巨大な燃え盛るマグマが、確認できた。
「撃たすか!」
五人の戦士達が、天に向かってジャンプした。
刃を突き立てるが、障壁を破ることはできない。
黒竜は、戦士達を無視して、火の玉を吐き出した。
一万度くらいある火の玉は、町に当たれば、一発で消滅する。
ダラスには、為す術がなかった。
放たれた火の玉は、五人の戦士を一瞬にして、蒸発させると、そのまま地上へと迫る。
その間、十数秒。
絶望して、天を見上げるダラスの前に、誰かが立った。
それは、少年だった。
世界には、七匹のドラゴンの王というべき竜がいる。
レインボーといわれる竜一匹一匹は、一国の軍隊の兵力に、匹敵すると言われていた。
黒竜は、その漆黒の色から呼ばれているが…本当は、真っ赤に燃えている体が、熱過ぎて、黒くなっているのだ。マグマから生まれ、マグマでできているといわれる体は…
ドラゴンキラーで、どうこうできるレベルではない。
「絶対零度で、冷やします」
人面鳥がいなくなった為、町の各場所で戦っていた守備隊が、ダラスの周りに集結する。
白いマントに、杖を持った魔法使いが、二十人。杖を黒竜に向けると、
「デカブツだ!絶対に当てろ」
一斉に、氷結系の魔法を発動させた。
「すべてのポイントを使え!」
吹雪のように、発生した冷気は、黒竜の頭と首辺りを狙う。
しかし、冷気は、黒竜に当たることなく、途中で透明な壁に跳ね返され、放った術者自身を、凍らせた。
「魔法障壁…バリアか」
ダラス達は、何とか四方に飛び避けた為、凍ることはなかった。
だが、ほっとする暇もない。
黒竜は、大きく口を開けた。
巨大な燃え盛るマグマが、確認できた。
「撃たすか!」
五人の戦士達が、天に向かってジャンプした。
刃を突き立てるが、障壁を破ることはできない。
黒竜は、戦士達を無視して、火の玉を吐き出した。
一万度くらいある火の玉は、町に当たれば、一発で消滅する。
ダラスには、為す術がなかった。
放たれた火の玉は、五人の戦士を一瞬にして、蒸発させると、そのまま地上へと迫る。
その間、十数秒。
絶望して、天を見上げるダラスの前に、誰かが立った。
それは、少年だった。