天空のエトランゼ{Spear Of Thunder}
「なんだ?」

クラークからの連絡を受け、非常態勢に入った兵士達と違い、

ブリッジにいたオペレーターは、地上から凄まじいエネルギーが、上がってくるのを感知した。

「雷が…下から落ちてくる!?」

水晶のディスプレイに映った文字に、オペレーターは首を捻った。

それは、そうだ。

ここは、宇宙なのだ。

雷が落ちるわけがない。

まして、地上から空へ。



そんな信じられないことが、首を捻った瞬間、起こったのだ。

雷は、雲を突き抜け、大気圏をこえると、

基地の障壁をものともせずに、基地を破壊した。

オペレーターは痛みを感じる暇もなく、消滅した。


雷空牙。

魔王の牙が、放たれたのだ。

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