天空のエトランゼ{Spear Of Thunder}
「ねえ…綾子?」

手を止めて、振り返った母親……。






「綾子?」

そこには、誰もいなかった。


母親は首を傾げ、


「綾子!」

と、家中に響くように叫んだけど……返事はなかった。


しーんと静まり返る家に、母親はまた首を傾げると、

台所から廊下に出た。


「綾子!」

やはり返事はない。家の中にいる気配もない。


「どこにいったのかしら?」

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