恋しちゃ、いけない。~ツンデレ男子と素直になれない女の子~

ジンクス


そして、次の日。

私は、まためぐちゃんと一緒に屋上にいる。

「ねぇねぇ亜紀ちゃん!爽汰くんと、何かしゃべった??」

「いや…特に、なにも喋ってないよ。暑いねー、とかそんくらい。」

…めぐちゃんには、私達が相合い傘で帰ったり、指の怪我を手当てしてもらったことは、言ってない。
胸が、チクリと痛む。

「ふーん、そっかあ。…ねえ、亜紀ちゃん、この学校の文化祭のジンクスって知ってる?」

「うん、知ってるよ。」

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