不器用な初恋~俺は君のことが好きだ~
着替えを済ませて晩御飯
「パパ、お兄ちゃん狡いんだよ」
「ん?」
「凛ちゃんと一緒にハンバーガー食べに行ったんだよ」
陽菜が親父に言いつけてる。
どんだけヤキモチ妬くんだよ。
「涼、凛ちゃんとデートか?」
「ち、親父何を!」
「クッククク…」
「恭介さん からかわないの」
お袋がたしなめても
「何だ違うのか?残念だな」
「親父」
「何だ?」
「そんなに俺をからかって面白いか?」
「あぁ、面白い」
「……」
「クッククク…」
「恭介さん」
マジにたち悪いんだから。
俺は親父を無視して飯を食うことに専念した。
「あ~ぁ。陽菜も凛ちゃんとハンバーガー食べたかったな」
陽菜は陽菜でまだ言ってし。
「陽菜は金曜日のピアノのレッスンで会えるでしょ」
「お兄ちゃんなんか同じ学校だから毎日会えるじゃん」
「陽菜、学年が違うから毎日なんて会えないぞ」
会えるもんなら会いたい。
「そうなの?」
「あぁ」
「ふ~ん」
「ククク…涼、残念だな」
「何が言いたい?」
「別に。ただ親に向かってその言葉遣いはなんだ?」
「……」
「涼」
親父が睨んでる。
これはヤバい。
「ごめん。悪かった」
「ん。分かればいい」
親父は礼儀に案外煩い。