【完】ワガママクイーン
「好きです!」



百合愛との約束どうり
私は光輝先輩に告白をした。


”告白しないならやめときな”という百合愛の言葉のせいだ。



どうせ諦めるなら振られて諦めた方が
いいと思ったからだ。



でも、告白したとたん
”振られたくない”という思いが強くなった。



「よかったら、私とつ―――」



「ちょっと待って!」


言いかけたそのとき
光輝先輩にさえぎられた。


「へ・・・?」


「俺のこと、好きなの?」



「は、はい!そうです!」



「なんで?」



「なんでって・・・そりゃ!
光輝先輩はかっこよくて、成績も良くて!優しいくて!それに―――」



「そっか・・・。君も・・・か・・・」


またしても言いかけてる途中に
さえぎられてしまった。


しかし、今度は粘って続きを言った。


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