【完】ワガママクイーン
そして翌日、俺と斗真は百合愛の家の前に来ていた。



あれ・・・?よく考えたら俺・・・
百合愛の家に来たの初めてじゃないか!?



百合愛の家は俺が想像していたのとは違い
極一般的な一軒家だった。


俺がそんなことを考えていると
斗真がいつの間にかインターフォンを押し
百合愛が家から出てきた。



「いらっしゃい」



「あ。お、おじゃまします」



「おじゃましまーす」



斗真は俺と違って自分の家に入るように
百合愛の家に入っていった。



そういえば、百合愛と斗真は幼なじみだったな
だから百合愛の家に入るのも慣れてるのか・・・?



「・・・・・・」



「どうしたの優?ボーッとして」



「あぁ・・・いや・・・。以外にフツーだなって」



「何がよ?」



「家が?」



「それってどういうこと?」



少し怒ったように言う百合愛に
俺はビクッとしながらも答えた。




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