【完】ワガママクイーン
放課後、俺は重たい足取りで生徒会室へ向かった。




扉を開けると、少し懐かしいような、でも
いつも通りの眺め。

みんなが黙々と自分の作業を続けている。


俺の存在に気づいたみんなが声をかけてきた。



「久しぶりだな、サボった分ちゃんと働けよ」


学はそう言うと自分の仕事に戻った。

相変わらず真面目なヤツだ。


「お兄ちゃん、やっと来た!!」

花梨は呆れたように言った。



「あ、白銀くん久しぶりだね!元気だった?」


相変わらずの元気な笑顔で雪は言う。


「・・・優、昼休みのときはごめん。
悪かったよ・・・」


斗真はまだ昼休みの時のことを気にしていたようだ。


「いや、来なかった俺が悪い、こっちこそごめん・・・」


「あぁ!」


笑顔で答える斗真に俺も笑顔で答えた。


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