【完】ワガママクイーン
私は、夕飯を食べ終えたあと
自分の部屋でさっきのことを思い出していた。



「お前に何の関係があるんだ?」


さっきのお兄ちゃんの言葉を頭の中で再生する。



「関係ないけど・・・あるんだよ・・・」


昔の私の夢はお兄ちゃんのお嫁さんになることだったなぁ・・・


私は昔お兄ちゃんの事が今以上に大好きだった。



「私ね!将来お兄ちゃんのお嫁さんになるの~!」


私はそのことをお兄ちゃんに話した。



「ダメだよ。兄弟は結婚できないんだ!」



「え・・・!イヤだ!」


「イヤでもできないんだ!」



「イヤだああぁぁーーー!!」



「あ!花梨!!」


私はそう叫ぶと家を飛び出した。



家を出たあと、私は近くの公園で泣いていた。


「うぅ・・・ぐすっ・・・!お兄ちゃんのバカァ・・・!!」



「ねぇ?なんで泣いてるの?」


私に声をかけてきたのは同い年位の男の子だった。



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