【完】ワガママクイーン
「あのね・・・。私、お兄ちゃんのお嫁さんになるのが夢なの
でもね、お兄ちゃんが兄弟は結婚できないんだって・・・!
うわぁぁん・・・!!」


言うと私はまた悲しくなって泣き出した。


「そうなんだ・・・?でも、お兄さんは正しいよ?」



「ううぅぅ・・・・」


「ねぇ?遊ぼ!ブランコとか!」



「でも・・・。今は・・・」


「いいじゃん!遊ぼうよ~!」



彼は私の手を強引に引っ張りながら
ブランコの方へ連れて行った。


「ほら!君も一緒にブランコ楽しも!」


「わたしは・・・」


私はブランコに座ったままだった。


すると、いつの間にか私の後ろにいた
彼は私の背中を押して、ブランコを動かした。


< 131 / 169 >

この作品をシェア

pagetop