【完】ワガママクイーン
「ちょ!ちょっと!また転んじゃうじゃないのよ!」



「大丈夫!俺が起こしてあげるから!」



「まったく!」




そして俺たちは、公園の高台の方にある噴水の前に来ていた。



「噴水?どうして?」



「もうすぐだ・・・!3・・・2・・・1・・・0!」



俺のカウントダウンが終わった瞬間
噴水の水が一気に高いところまで上がった。



「わぁ~!」



「どう?綺麗でしょ?この噴水毎日10時・12時・14時・16時・18時に
噴水が盛り上がるんだよ!」




「へ~!そうだったんだ~!でも、なんで、16時?」




「それはね・・・!」



俺は今自分の立っているところから少し後ずさりして
こっちこっちと百合愛ちゃんに向かって手招きした。



百合愛ちゃんは不思議そうな顔をしたまま
俺の立っているところまで来て、噴水の方を向いた。



「わぁ~!!すっごいキレイ!!」



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