【完】ワガママクイーン
そこには高く伸びる噴水の水が丁度
夕日を包み込んでいてそのあたりの水がオレンジ色に輝いていた。



「だろ!?これ!俺が見つけたんだ!」



「そうなんだ!すごいじゃん!だからこの時間なんだ!」



「まぁ、そういうこと!」



すると伸びていた噴水の水はみるみるうちに低くなっていき
いつもの噴水に戻ってしまった。



「あぁ~。終わちゃった・・・」



「また来ようよ!一緒に!」



「うん!」



「そうだ!この景色は俺と百合愛ちゃんだけの秘密だからね!」




「わかってるって!」




俺が家に帰った頃には、重い荷物を下ろしたように
体が軽くなった気分だった。



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