【完】ワガママクイーン
いやいや、俺はどちらかというと
かわいい系よりキレイ系が好きだと思うし・・・!


でも、このままだとそういう展開になってしまうかもしれない!


何故か俺は今の作業とまったく関係ないことを考えていた。



そんな気配に気づいたのか、百合愛が俺を名指しで怒鳴った。


「ちょっと!優!ちゃんと仕事しなさいよ!!」


「あ・・・ご、ごめん・・・」



その時、生徒会室の扉が開き
見知らぬ3年生の男が入ってきた。


誰だ・・・?


俺がそんなことを考えているとその男はずかずかと
百合愛がいる方へ向かい、目の前まで行くと、しばらくの沈黙が続いた。


「お、おい・・・誰だ?あの先輩・・・?」



俺が小声で隣にいる斗真に聞いてみた。


「あぁ・・・元生徒会長だよ・・・」


元生徒会長・・・


「それと・・・」


「百合愛、ここ間違ってるんじゃないか?」


斗真の言葉を遮るように
その男は百合愛の手元に置いてあった
プリントを手に取り指をさして指摘した。


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