【完】ワガママクイーン
百合愛はその間違えたところを見て
すこしムッとした顔になった。


「い、いま直そうとしたの・・・!」



「はぁ・・・、お前はいつもいつも
今やろうとした今やろうとした・・・そればっかりだな」


ため息混じりに言う男に百合愛は反論した。


「う!うるさいな!ホントに今やろうとしたんだから!!」


「いいか!”今やる”は”一生やらない”だぞ!」



「うるさい!うるさい!母親みたいなこと言うな!
それに!そのセリフは大体勉強をやるやらないでいうセリフでしょ!」



「いいか!?生徒会長なんだから!もっとしっかりとしろ!」



「うるさい!クソ兄貴!!」


俺はそのセリフに驚いた
2割は百合愛が”クソ”というセリフを使ったこと
そして、8割は”兄貴”というセリフ。



「あ!兄貴!?」


俺が驚きのあまり大声で叫んだら
その声に生徒会室にいるみんながこちらを振り向いた。


俺はいきなり自分に集まった視線に驚きつつも
動揺は隠せなかった。



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