【完】ワガママクイーン
「優・・・。どうしてここに・・・」



百合愛がすこし不思議そうに返事をした。


「どうしてって・・・、お前を探しに来たんだよ・・・
生徒会室に戻ろうぜ?」



「アイツがいるからヤダッ!」



「アイツって・・・、光輝先輩の事か?」



「そうよ!!」



百合愛は言い捨てるように言った。



「なんでそんなに嫌ってるんだよ?
光輝先輩は百合愛のことめちゃくちゃ溺愛してるのに・・・」



「あれのどこが溺愛してるって言うの!?」



かなりキレ気味に言う百合愛に俺は少し
後退りしてしまった。


「い・・・いや・・・。だってなぁ・・・」



「いっつもいっつも、私のやることなすこと
文句つけて!もう、ほんっとにヤダッ!」



ホントに溺愛してるんだけどなぁ・・・


そういえば、百合愛が花梨と初めて会ったとき
俺たちのこと仲がいい兄弟って言ってたな・・・


もしかして。ホントは羨ましいんじゃ・・・


いや・・・!今はそんなこと考えてる場合じゃない!



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