【完】ワガママクイーン
「で、でもさ!生徒会長なんだから
生徒会の仕事サボっちゃいけないだろ?」



「ふんっ!その生徒会長だって・・・どうせ・・・」



百合愛は何かを言いかけようとしたがやめた。



「なんだよ?」



「・・・。知ってるでしょ?
兄さんが前の生徒会長だったって?」



「お・・・おう・・・。さっき斗真が言ってたな・・・?」



「兄さんは、昔から人気者で、昔から成績優秀、運動神経抜群だったの」



「百合愛だって成績優秀で運動神経だって良いじぇねぇか」



「そんなことない!アイツには全然かなわない・・・」



「・・・・・・」


俺は何も言い返せなかった。



「生徒会長にだって余裕でなって、私なんて・・・」



「で、でも!斗真からは百合愛も生徒会長に余裕でなったって聞いたぞ!?」



「そんなのお世辞よ!実際、私が生徒会役員になったのだって
兄さんのコネみたいなものだもの・・・。
私が優を生徒会に入れたみたいにね?
それでそのまま生徒会長って流れになって・・・」



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