俺の魂を狂わす女
玲香の唇はぷっくりと柔らかく

俺の舌をスルリと受け入れた。

ハーブの香りがする彼女の吐息が熱く

しばらくお互いに舌先をもつれ合わせ

ゆるゆると絡めながら

徐々に深く交わった。

満たされた彼女のエロい声が洩れ

俺は焦らずにキスをし続けた。

体温が上がり

クラクラした頭と

フワフワした気持ちのまま

一度唇を離した。

すぅっと息を吸い

ふぅっと吐いた。

「もう一度だ。」

返事を聞くまでもなく

彼女はすでに口を半開きにして

目を潤ませ

頬を紅く上気させ

俺のせいで荒くなった呼吸が胸を上下させていた。

「ちゅくっ。」

彼女はキスでもっともっととせがむのが上手い。

こんな風に終わりのないキスは初めてだ。

「玲香、ちょっ、休憩。」

俺は上がった息を深呼吸で制した。

「もっとしてもいいかしら?」

「いつまで?」

彼女は俺の言葉に濡れた唇を尖らせた。

「わかったから、またあとにしよう。」

「いいわ、約束ね。」

中身はまるで少女だな。

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