じゃあなんでキスしたんですか?
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女性ばかり八人も集まると、かしましくおしゃべりは続いていく。
わたしが制止しなければ時間も気にせず延々としゃべり続けていたのではないかと思うくらいだ。
もちろん仕事の一環だから、集まってくれた女性社員たちは予定の時間をほんの十分オーバーするだけでそれぞれの業務に戻っていった。
ICレコーダーから聞こえる音声をテキストに起こしながら、あらためて話の内容に聞き入れば、脱線するわ愚痴はこぼすわで苦笑してしまう。
取り仕切る人間がわたしだったせいか、みんな気負わず自由に話してくれたらしい。もちろん、わたしを信用してくれてのことだから、社内報に載せる内容は吟味しなければならない。
半分まで文字を起こしたところで社内メールがメッセージを受信した。
送り主は桐谷さんだ。
珍しいな、と思いながら内容を読むと簡単な文言が書かれていた。