Love Game
「あら、ごめんなさいね。私が後から声を掛けて。でも来てくれて嬉しいわ」
麻耶さんと絵梨香の間に火花が散っている。
「よぅ、漣」
いきなり声を
「桐原さん」
振り返ると桐原さんが。
「こんばんは」
「こんばんは。絵梨香ちゃんも」
「桐原さん、こんばんは。ご無沙汰してます」
椅子から立ち上がり挨拶を。
「久しぶりだな。相変わらず可愛いね」
「ありがとうございます」
「こんばんは桐原さん」
麻耶さんも立ち上がり艶然と笑みを浮かべて
「えっと…麻耶さんだったかな?」
「……」
麻耶さんの顔色が変わった。
「お忘れ。そうよね、一緒にお仕事をしたこともないし、お会いするのも2回目くらいですもんね。これを機会にどうぞお見知りおきを」
「どうも。漣、ちょっと話があるんだけど」
「あ、はい」
だけど絵梨香達
「絵梨香ちゃん達もどうぞ」
「ありがとうございます」
「私も」
「麻耶さん、あっちで呼んでるよ」
桐原さんの指す方向にさっきのディレクターさんが。
「あ、そうね。じ、じゃあ。漣君、今日はありがとうね。また飲みましょう」
慌てて席を立った。
それを見送り
今の彼女にはディレクターは何より大事だろうから 。